バリ島は観光地だけじゃない! 特定技能「トラックドライバー」の穴場人材調達ルート

バリ島の大型トラック



「2024年問題」を突破する!インドネシアの安心・安全な即戦力ドライバー

「バリ島」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか? ビーチ、リゾート、観光…。しかし、日本の物流業界にとって、バリ島は今、深刻な「2024年問題」を乗り越えるための、高品質な特定技能ドライバーの供給地として注目を集めています。

慢性的な人手不足と労働時間規制の強化(2024年問題)により、ドライバー確保は日本の物流・運送会社にとって喫緊の課題です。こうした背景から、2024年より特定技能制度に「自動車運送業」分野が追加され、トラック運転手などの外国人材受け入れが本格化しました。

本記事では、この新しい人材採用の道筋において、なぜインドネシア、特にバリ島が理想的な人材調達地となるのかを、具体的なデータと現地情報に基づいて解説します。


運送分野の現状とインドネシア人材のポテンシャル

特定技能「自動車運送業」の受け入れ見込み数は、今後5年間で最大2万4,500人とされています。しかし、制度認知度は高い一方で、企業の6割以上が「運行の安全性」や「現場摩擦」への懸念から採用に消極的です。

この不安を解消する鍵として、インドネシア人材が注目されています。

① 日本と同じ「右ハンドル・左側通行」

インドネシアは、日本と同様に左側通行・右ハンドルを採用しています。この共通点は非常に重要であり、運転席の位置や車線の感覚が同じであるため、日本での運転への適応がスムーズです。

② 穏やかで真面目な国民性

インドネシア人は、一般に穏やかで落ち着いた性格で、協調性が高く、真面目にコツコツと業務をこなす傾向があります。安全確認とチームワークが求められる運送業において、この勤勉さと協調性は高く評価されています。



なぜバリ島がドライバー輩出の「穴場」なのか?

数ある送り出し国の中でも、バリ島(インドネシア)を特定の調達ルートとして構築する動きが、特に運送業界で進んでいます。その背景には、他の地域にはない独自の優位性があります。

① 行政による力強いバックアップ

バリ島のジュンブラナ県では、地元の県知事自らが雇用創出に強い意志を持ち、日本の運送会社の採用に対し、県主導のドライバー斡旋協力体制に関する覚書(MOU)を締結しています。インドネシアのように行政が積極的に介在することで、信頼性が高まり、質の高い人材を安定的に確保しやすくなります。

② 高い運転技能と「譲り合い」の文化

バリ島を含むインドネシアでは、高速道路が少なく、交通量が多い環境下での運転が日常です。そのため、ドライバーは必然的に周辺認知能力が高く、複雑な混在交通状況での危険予知経験が豊富です。

さらに、信仰心が篤いムスリムが多く、宗教的な教えから乱暴な運転を避け、譲り合う傾向が強いため、日本の安全運転に求められる忍耐力と高い倫理観を備えています。

③ 地域の特性を活かしたリクルート環境

特定の地域(ジュンブラナ県など)は、インドネシアの中でも人口高密度エリアに位置しており、大型免許の保有者も多いため、人材を集めやすいという地理的な優位性もあります。


企業が求める「安全」を担保する教育スキーム

特定技能ドライバーの採用で最も懸念される「安全性」については、現地の送り出し機関と日本の登録支援機関が連携し、対策を講じています。

  • 日本人スタッフによる教育指導: 現地に日本人担当者を配置し、日本式の交通ルール、運転マナー、安全唱和といった文化的な要素まで、徹底した品質教育が行われています。
  • 免許切替(外免切替)への対応: 昨今、海外の免許を日本の免許に切り替える「外免切替」試験の合格率が低いという課題があります。このため、採用ルートとしては、特定活動ビザで入国し、同ビザ有効期限である6ヶ月の間に集中的に免許取得を支援するという現実的なルートが主流となっています。

バリ島は、単なる観光地ではありません。 安定した行政の協力体制、高品質な教育、そして日本と同じ運転環境を持つ、「特定技能ドライバー」の戦略的な輩出地へと変貌を遂げつつあります。

日本の物流企業の皆様にとって、バリ島は、人手不足を解消するだけでなく、安全で文化的な親和性も高い、信頼できる人材を獲得する魅力的な選択肢となるはずです。


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